自己満の味噌煮

小説書く。難しい。

2018-01-01から1年間の記事一覧

私達は。

「私達には好きに死ぬことすら許されていない」姉のような存在の口から出た言葉は驚くようなものではあったが、何故か自分はその事実が簡単に自分に染み込んで理解できてしまった。“私達には好きに死ぬことすら許されていない”私と姉には確かに主がいて、私…

神の苦悩

「神は夢を見ないと言います」「そうだね」項垂れたまま真っ白な椅子に座る新人に、紅茶を注いだカップを差し出しながら答える。普段は天界での作業の担当じゃない私が何故此処にいるか。それは、この子が理由だった。第二の感情神であり、特に新人である彼…