自己満の味噌煮

小説書く。難しい。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

愛し君と狂った空間

気分良く、心地も良く、堕落する。 働き詰め、人の為に働き、あの世へ逝く。 __もういいと気付いた。そんなことをせずとも、良いのだと。 俺が働くのは、人の為に力を使ったりするのはお前の為だけで良いんだと。 「愛し君と狂った空間」 柔らかなソファを…

World tree is me. -2-

船を降りてから、私は少し観光をしてみた。 マントを買い、“チコート”と呼ばれる甘ったるくも美味しい温かな飲み物も買った。 街から離れた公園のベンチに腰を下ろして一つ息をついた。 温度が高いものが嫌いだったのに此処では真逆で、温かいものは大切だ。…

World tree is me. -1-

私の出身地と違い気温は低く、寒空が広がっている。 口を開けばほわりと白くなって浮く息は魔法のようで、消えていくそれをぼんやりと眺める。 この大きな新型の船に乗る人々は多いが、雪という小さい塊がちらついて凍えるような寒さの外に出る者はあまりい…